ハーレーキャブレター種類


リンカート

ハーレーのもっともベーシックな気化器、ロースピードニードルとハイスピードニードルによって、簡単にセッティングは出せる様に出来ています。
フロートがコルクで出来ている為にオーバーフローをおこすことがあります。
加速ポンプがないので始動時にはチョークバルブをONにしてシリンダー内に濃いガスを送る必要があります。


ベンディックス

基本的にはリンカートの後釜のキャブで構造的にはあまり変化していないですが、口径が大きくなりベンチュリーが短くなったことによって、アクセルレスポンスが向上しました。
加速ポンプが付いたので始動性がよくなり、低速からのツキもリンカートに比べてよくなっています。


ケイヒン

初めてハーレーの純正で使用された日本製のキャブレターです。
ベンディックスと構造は似ていますが、より簡単に付き合えるように作られています。
ベンディックスで使われていた皮製のカップがゴム製のダイヤフラムなり、メンテナンスも向上しました。
コンパクトなボディなので車種を問わず取り付けることが出来ます。


S&S・Bキャブ

Eキャブに比べてベンチュリーが長いので低速トルクが太く、ビックツイン的味付けの強いキャブです。
低速中のクイックレスポンスはあまり良くないようです。
インマニとジェット類はEキャブと同じものが使用できます。
冬場のキックでの始動にはコツが必要なのでかなり上級者向けのS&S キャブレターです。


SUキャブ

マニーホールドの負圧によってピストンがベンチュリーの大きさを変えてくれるので低速から高速までスムーズなトルクカーブを描きなめらかな走りをします。
始動性もよくアイドリングも安定しています。
汚れでピストンの動きが悪くなるとはり付いてしまうので定期的なメンテナンスが必要です。


ケイヒンFCR

フラットバルブキャブ、ピストンバルブが板のようになっていて、それが上下する事によって空気とガスを混合させています。
ベンチュリーがかなり短いのでアクセルレスポンスが非常によいです。
高回転型のキャブですが、セッティングの幅はジェットの数が多いので広くカバーすることができます。


S&S・Eキャブ

別名「ショーティ」と呼ばれるS&S・Eキャブ、名前の通りとてもベンチュリーが短くコンパクトでシンプルな作りになっていて特性もレスポンスの良い作りになっています。
ハーレー社以外のキャブでは一番の装着率のキャブです。
しかし口径が大きい為、低速トルクが若干物足りないという声もあります。


S&S・Lキャブ

S&S・Lキャブはフロート室が横に付いていて、正面から見るとL型をしているキャブレターです。
フロート室が横に付いている為に容量をかせぐことができ、急激なアクセルワークにもガスが対応する事ができます。
ただしボディが横に広いので取り付けることができる車種が限られてしまいます。


CV キャブ

ツインカムに付けられているキャブがこのCVキャブです。
バタフライ式の後を継いで装着された負圧式キャブレターです。
負圧式の為、ラフなアクセルワークにも対応して低速から高速までスムーズカバーします。
SUキャブの様なメンテナンスも必要なくSUのよいところを継いで加速ポンプまで付いています。